4 地域福祉活動計画策定の背景と目的

(1)地域福祉活動計画の必要性

《支え合いによる地域福祉の充実》

地域福祉活動は、個人の尊厳を保持するという視点から、一人ひとりの生活全般に着目し、日常生活のための自立支援とサービスの選択の自由が掲げられ、できる限りその地域で暮らし続けることができることを基本に推進してきました。

また、平成23 年3月11 日に発生した東日本大震災をはじめ、今日では全国各地で甚大な自然災害が発生しており、災害発生時の要配慮者の把握と被災者への支援など、地域における日ごろからの支え合いの重要性が改めて認識されました。

*協調性

異なった環境や立場に存する複数の者が互いに助け合ったり譲り合ったりしながら同じ目標に向かって任務を遂行する素質。

このように地域での支え合いによる地域福祉の充実がいっそう求められる中、すべての住民が自主的かつ主体的に地域と関わり、住み慣れた地域で安心して暮らせるような地域づくりが必要になっています。その地域福祉の推進に向け、活動の指針として「多賀町地域福祉活動計画」を策定します。

地域福祉の必要性

(2)地域福祉計画とは

《住民が安心して暮らせる仕組みづくり》

地域福祉計画は、行政が多賀町総合計画に沿って策定した福祉の総合的な計画で、地域福祉の理念や多賀町における地域福祉のあり方、方向性を定めるもので、その取組みは、地域住民が安心して暮らせる仕組みづくりといえます。

以下は、多賀町地域福祉計画(平成26年3月策定)の基本的な方向を示しています。

(参)社会福祉法第107条(資料編1)

多賀町地域福祉計画(平成26~30年度)のめざす方向

*地域力

地域に暮らす住民や団体、事業所等が地域の課題を受け入れ、その解決に取り組んだり、地域のあり方を主体的につくっていく取組みのことで、地域自らが継続してきめ細かな活動により生まれるつながりや力のこと。

(3)地域福祉活動計画とは

《社会福祉協議会や地域、住民等による地域福祉の活動指針》

地域福祉活動計画は、社会福祉協議会、地域・住民等が地域の担い手として主体的に策定する民間の行動、活動計画です。住民参加と住民主体の地域福祉をめざし、社会福祉協議会、社会福祉事業者、福祉団体、地域とそこに住む住民がそれぞれの役割を分担し、連携と協働のもとに取り組み、社会福祉協議会が中心に推進します。

また、この活動計画は、行政が策定した地域福祉計画と互いに補完、補強し合い、密接に連携しながら、福祉のまちづくりを具体的に推進するものです。

(参)地域福祉活動計画策定指針(資料編1)

地域福祉計画と地域福祉活動計画の関係図


 最終更新日 2018年07月25日(水)