1 地域社会の現状

《急速な少子高齢化の進行と人口減少社会》

わが国は、少子高齢化が進み、人口減少社会となっています。また、ライフスタイルの多様化や家族形態の変化により、地域住民の暮らしを取り巻く環境も大きく変容しています。

多賀町においても同様に、急速な少子高齢化の進行と人口が減少する中で、集落の自治活動や福祉団体、地域住民による福祉活動なども停滞傾向にあり、住民の相互扶助機能の低下、人と人とのつながりの希薄化などにより、住民の暮らしは大きく変化しています。

今日、高齢化率は31.9%となり、今後ますます高齢化が進むことが予測されています。

高齢者が住み慣れた地域で安心して豊かに暮らしていくために、医療・保健・福祉等が包括的に確保されるよう、さらなる地域包括ケアシステム*の構築が求められます。

また、子どもの人口も少子化の流れを受けて、年々減少しています。人口の減少対策を若者の定住対策とともに進め、地域のふれあいの中で子育てに喜びを感じるような対策が期待されています。

また、障がい者は451 人で、人口に占める割合は5.9%になります。障がいのある方の自立と社会参加の促進、共生社会をめざしていく活動の必要性に加えて、近年では経済的困窮、孤立、排除等により、生きづらさを抱える人々の地域生活を支える取組みも重要になってきています。

このようなことから、住民による支え合い、助け合い活動と行政・社会福祉事業者による福祉サービスの充実、さらには地域・住民、社会福祉協議会をはじめ行政等が一体となった地域づくりが、今、大変重要になってきています。

*地域包括ケアシステム

高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援を目的とし、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを続けるための地域の包括的な支援・サービス提供体制のこと。


 最終更新日 2018年07月25日(水)