(1)各団体の状況
① 会員数
福祉関係団体、自治会、福祉会、学習グループ等が回答しており、会員数は、「10〜49人」が48.2%と多くを占めており、「9人以下」が22.3%で続いています。
会員の男女比は、女性が52.7%とやや多くなっています。
② 会員の年代構成
「70歳以上」が62.5%と多くを占めており、「50・60歳代」が22.8%、「30・40歳代」が6.8%となっています。
③ 団体の主な活動内容(複数回答)
「自治会・まちづくり活動」が53.6%、「環境保護活動」が50.0%、次いで「高齢者支援」が43.8%と多くなっています。
④ 団体の組織の運営などで困っていること(複数回答)
「若い人が少ない」が43.8%、「会員の確保が難しい」が42.9%と多く、「役員のなり手がいない」が36.6%と続いています。
⑤ 団体活動での問題点や課題
54.5%が記入しており、主な内容は後継者を含む人材不足、活動内容の活発化、参加者の減少等となっています。
順位 | 件数 | |
1位 | 団体側の人材不足、後継者不足(高齢化、若い世代が少ない)。 | 20件 |
2位 | 活動内容が活発でない。今後の活動を、地域の状況(人口減少・少子化・高齢化等)に合った規模や内容に変えていく必要がある。 | 10件 |
3位 | 参加者が減少、固定化している。 | 8件 |
4位 | 若い世代の参加が少ない。 | 7件 |
(2)地域の福祉に関する課題
① 団体活動を通じて地域で問題や課題と感じていること・解決方法
〈高齢者、障がいのある人、生活困窮者、子ども・子育てに関すること〉
43.7%が記入しており、主な内容は支援対象者の存在や家庭の事情を把握しづらい、団体側の人材不足、地域のコミュニケーション不足等となっています。
順位 | 件数 | |
1位 | 支援対象者の存在やその家庭の事情を把握しづらい。(個人情報保護法、プライバシーに踏み込むことへの躊躇) | 11件 |
2位 | 団体側の人材不足、後継者不足(高齢化、若い世代が少ない)。 | 7件 |
2位 | 日ごろから気軽に相談し合える関係・ネットワークを築いておくことが大事である。地域のコ ミュニケーションが不足しがちである。 | 7件 |
4位 | 訪問・巡回・安否確認・見守りなどの活動が大切である。 | 5件 |
5位 | 少子化対策、子どものための施策が必要である。 | 4件 |
〈福祉団体、ボランティア団体による地域支え合いの福祉活動に関すること〉
43.7%が記入しており、主な内容は団体側の人材不足、参加者の減少等の課題や、活動や取組みの内容等となっています。
順位 | 件数 | |
1位 | 団体側の人材不足、後継者不足(高齢化、若い世代が少ない)。 | 15件 |
1位 | 様々な活動の取組みが必要・重要である。(地域サロン活動、世代間交流など)。 | 15件 |
3位 | 参加者が減少、固定化している。 |
11件 |
〈集落の自治会活動、まちづくり活動の取組み〉
44.6%が記入しており、主な内容は団体側の人材不足、活動への参加者が少ないこと等となっています。
順位 | 件数 | |
1位 | 団体側の人材不足、後継者不足(高齢化、若い世代が少ない)。 | 12件 |
2位 | 若い世代の参加が少ない。 | 9件 |
3位 | 参加者が減少、固定化している。 | 8件 |
4位 | 活動の担い手への負担が大きくなっている。 | 3件 |
〈行政、社会福祉協議会、地域等の連携について〉
23.2%が記入しており、主な内容は連携強化についての課題や、連携して行っている活動内容等となっています。
順位 | 件数 | |
1位 | 連携強化が必要である。現在は連携不足である。 | 6件 |
2位 | 行政や社協等と連携しながら活動を行っている。 | 5件 |
3位 | 活動の主体・分担について検討してほしい。 | 4件 |
3位 | 情報について(情報共有不足、個人情報への配慮)。 | 4件 |
〈その他〉
12.5%の記入があり、主な内容は団体側の人材不足等となっています。
順位 | 件数 | |
1位 | 団体側の人材不足、後継者不足(高齢化、若い世代が少ない)。 | 4件 |
2位 | 災害時・非常時の避難や安否確認等について不安がある。 | 2件 |
〈課題解決にむけた取組み〉
17.9%の記入があり、主な内容は、住民同士の話し合いやコミュニケーションの必要性について等となっています。
順位 | 件数 | |
1位 | 住民同士の話し合い、コミュニケーションの機会を持つ。 | 4件 |
2位 | 活動・行事等へ積極的に参加することで、他の取組みにもつなげていく。 | 3件 |
2位 | 過疎化対策が必要である(若い世代の移住促進につながるインフラの整備など)。 | 3件 |
(3)地域住民が安心して暮らせるために必要なこと
① 地域住民が安心して暮らせるために必要なこと(複数回答)
「住民が共に支え合う自治会活動や福祉活動」が56.3%と高くなっており、「ひとり暮らし高齢者等の移動支援」が46.4%、「防災対策」が43.8%、「生活困窮者への見守り訪問」が42.0%、「高齢者、障がい者向け在宅サービスの充実」が40.2%で続いています。
② 地域での福祉活動を進めていくために重要なこと(複数回答)
「暮らしやすい生活環境づくり」が65.2%と特に高く、次いで「サービス提供体制、利用しやすい仕組み」が51.8%、「対象者が孤立しないよう見守る体制」、「定住対策」、「人と人の繋がり、絆」が42.0%、「自治会活動、伝統行事等への参加」が41.1%となっています。
③ 社会福祉協議会へのご意見、ご要望や地域福祉に関するご提案など
33.0%が記入しており、主な内容として、定期的にサロン・集落に出向いて現状を把握し福祉対策を考えてほしい、広報に力を入れてほしい等がありました。
順位 | 自由意見 | 件数 |
1位 | 定期的にサロン・集落に出向き、各地域の現状把握や福祉対策を考えてほしい。出張サービス(出前講座・コンサート・セミナーなど)を開催してほしい。 | 11件 |
2位 | 広報に力を入れてほしい。社会福祉協議会が何をしているものなのかが分からない人が多い。 | 10件 |
3位 | 他市町村のサロンなどを見学し、社会福祉対策やサロンの行事内容などを研修 したい。良い活動事例の紹介や情報交換の場がほしい。 | 5件 |
4位 | 演奏会などのボランティアをしてくれた方への謝礼金、サロンの活動資金など資金面での助成などをしてほしい。 | 3件 |